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執筆者の写真池田トモ

スタンフォード流、AIスタートアップを成功に導くプロセスとは?

更新日:4月17日


AI スタートアップ

AIスタートアップスタジオ「AI FUND」のジェネラルパートナーであり、世界的なAI研究者のAndrew Ng教授が、同スタジオにおけるAIスタートアップの立ち上げ方について2023年7月にスタンフォード大学で行われた講演で解説しました。


講演の中で紹介されたAIスタートアップ立ち上げのプロセスは以下の通りです。


  1. アイデア出しと検証フェーズ(1ヶ月) 初めの1ヶ月間で、AI FUNDチームによる市場と技術的な実現可能性の入念な検証を行います。

  2. CEOの募集と採用(2ヶ月) 次の2ヶ月で、プロダクト開発を共に推進する最適なCEO候補を"Founder in residence"として募集・採用します。

  3. 顧客対話とプロトタイプ開発(3ヶ月) 採用されたCEOと共に、3ヶ月間で顧客と対話を重ね、技術的な検証を行いながらプロトタイプを開発します。

  4. プレシードラウンド(約12ヶ月) 100万ドル規模のプレシードラウンドを実施し、主要役員の採用、MVP開発、早期の顧客獲得を目指します。

  5. シードラウンドと本格事業化 最終的に200万~500万ドル規模のシードラウンドを経て、本格的な事業化とスケーリングに取り組みます。


このプロセスでは、AIの専門的な技術検証とプロトタイプ開発が重視されています。講演では船舶航路最適化サービスの「BEARING AI」が具体例として紹介されていました。ちなみに同サービスのアイデアは三井物産から提供されたそうです。


スタートアップを立ち上げる際は、事業性と実現可能性の検証が不可欠です。またこのプロセスでは早期にCEOの採用を行っており、プロダクト開発の中核を担う人材を的確に選定することの重要性がうかがえます。


AI FOUND


BEARING AI


講演動画は以下のURLから視聴できます。

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